道産作物 涼しさが強み(小豆)

ポリフェノール量は歴然
 小豆は国産の9割が十勝産を中心とする道内産のため、ポリフェノール量は国内では比べられないものの、今や国内需要の5割を占める中国産との品質の差は歴然としている。
 近年、小豆の表皮に含まれるポリフェノールが体内の活性酸素をなくす働きがあることが分かってきたが、中国産の場合、品種特性の差もあるが、登熟期の気温や日照時間など気象条件の違いから、ポリフェノールの含有量は道産小豆のおよそ半分。粒が小さいうえに表皮も黒ずむ傾向があるが、「道産小豆なら、登熟期に涼しいので、表皮が明るく、色鮮やかなうえに、ポリフェノールも多いという。
 多くの中国産小豆は砂糖を混ぜて加工した「加糖餡」の形で輸入され、消費者も気付かないうちに口にしていることが多い。こうした中でも道産小豆の使用を掲げた和菓子などを選べば、食の安全・安心だけでなく、健康維持にも効果がありそうだ。
(2014.08.19北海道新聞より抜粋)