干し野菜(1/2)

■干せば野菜はもっとおいしくなる
 乾物野菜とはちょっと違う「干し野菜」。完全に乾燥する手前のセミドライ状態なのが特徴です。
切った野菜を数時間、日光にあてて干すだけ。こうすると、かさが減るのでたくさん食べられます。おいしさと栄養がギュッと凝縮される上、炒め物はシャキッと、揚げ物はカラッと仕上がり、調理時間もグンと短縮。しかも調味料は少量で済みます。
 朝出かける前に切って干し、夕方それを料理に使うのもお勧め。北海道は夏は外で、冬は室内で1年中干し野菜作りが楽しめます。野菜がもっとおいしく、もっと楽しくなる「干し野菜」を紹介します。
■干し野菜はこんなにすごい
【調理時間が短縮できる】
野菜を切る下処理が終わっているので、すぐ調理に取りかかることが出来ます。また干すことによって火の通りが早くなり、炒める、揚げる、煮るといった調理時間そのものが短くなります。
【野菜のうま味が増す】
水分が程よく抜けることで、野菜本来のうま味や甘味が凝縮されます。シンプルな味付けで野菜のうま味を楽しむこともでき、また煮物やカレーなどしっかりした味付けの料理でも、野菜の味を楽しめます。
【野菜の歯応えがよくなる】
キュウリやセロリなど水分の多い野菜は、ひと干しすることでコリコリとした食感になります。葉野菜の炒め物も水分が出ないので、シャキシャキの食感がそのまま保たれます。根野菜は煮物にしても型崩れしません。
【野菜の栄養分が凝縮される】
野菜は干すことで栄養分が凝縮されます。シイタケや大根、キャベツなど日光に当てると栄養価が上がる野菜もあります。水分が少なくなった分たくさんの量を食べられるので、栄養を効率的に摂取できます。
【調味料が野菜によくなじむ】
干し野菜は調味料の吸収がよく、味がなじみやすいのが特徴です。少量の調味料でも十分おいしく仕上がります。また調理中に野菜から出る水分も少ないため、料理が水っぽくなりません。
野菜の日持ちがよくなる】
野菜は冷蔵庫の中でも時間がたつにつれ、鮮度が落ちていきます。新鮮なうちに干し野菜にして密閉できる保存袋になどに入れておけば、冷蔵庫や冷凍庫で3日〜1週間ほど保存できます。
(道新ポケットブック2012.07より)
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