ニンニクで免疫向上

 有機無農薬栽培のニンニクを使った動物実験の結果、ニンニクに免疫向上など42の効果があることを突き止めたと発表した。
金沢大学大学院自然科学研究科の大田富久教授(薬学)は「ニンニクは、免疫やアルコール代謝、脂質代謝などに関連する42個の遺伝子群を制御している。メタボリック症候群対策などでも効果が期待できる」と話した。大田教授らは来年3月の日本薬学会で発表する予定。
 実験は、ネズミにニンニクエキスを投与して行った。投与しないネズミと比べ、免疫を低下させる細胞の動きを弱める物質が減少し、免疫向上に関係する細胞の動きを助ける物質が増加した。
 また、グリーンテックス社が生産している有機無農薬栽培のニンニクには、無農薬でないニンニクに多い強い辛み成分「イソチオシアナート」がほとんどないことも分かった。
(2010.07.27北海道新聞より一部抜粋)