地溝油という中国の食用油

毒まみれやっぱり恐いよ、中国産
 「地溝油」とは、食堂の下水道に溜まった廃油や残飯から精製された、劣悪なニセの食用油のこと。この油に含まれるアフラトキシン(カビの一種)の毒性は、ヒ素の100倍と言われ、食中毒の恐れや肝臓、腎臓などえ悪影響をもたらす可能性がある。
 かねてから、この油が闇業者を通じて、外食産業を中心に大量に出回っていると言われているが、中国政府が明らかにすることはなかった。しかし、近年になって国営ラジオ放送が、初めてこの事実を報道。驚くことに、その量は年間200万〜300万トン。中国全土のレストランや屋台で使用され、10回外食すると1回は地溝油を使った料理を食べる計算になるという。
 中国で食品加工を行っている日系食品メーカー社員はこう打ち分ける。
「地溝油は価格が正規品の1/2から、1/3程度。しかも見た目や臭いで、一般の食用油との違いを見分けることがなかなかできません。最近は、食品工場で使う業務用の油として流通していると聞いています。うちの会社が中国で加工して日本で販売している冷凍食品があるのですが、地溝油が使われないように工場でのチエックを厳しくしています。しかし100%とは言い切れません」
(2010.6.12号の週間現代より一部抜粋)