赤ビーツ(ビートルート)の調理と利用法

赤ビーツ(ビートルート)の調理と利用法について
 赤ビーツ(ビートルート)の肥大した根部を輪切りにすると、農赤色で同心円状の輪紋が美しい。包丁の刃には血のような濃赤色素がつき、切った切片を水に入れるとじわじわと色素がしみ出す。野菜にこんなものがあるのかと思うほどである。
 利用の基本は、この真っ赤な色素と独特の甘さを活かすことと、土臭さを消すことである。ウクライナ発祥のロシア・スープ(ボルシチ)は、その典型例であろうか。
 赤ビーツの調理は「通常、まずは塩を加え1〜2時間ほど弱火で下ゆでし、皮を剥く。これを冷凍保存して適宜使う」という調理と洗ったものをそのまま厚さ2〜3mmにスライスして乾かし、これを適宜取り出して水浸または煮沸させて色素を出し、用いる。 乾燥片は、水に入れただけでも色素をはき出し、見事な濃赤色の汁が得られる。
 生の皮を剥き、おろしたり細切りして、サラダやスープ、シチューや汁の具、あえ物、酢漬け、塩漬け、煮込み料理などに用いられる。手についた色素は水洗いでとれる。また。赤ビーツの柄や葉はクセがなくほうれん草よりおいしいと思う。
赤ビーツのジュースレシピ|ボルシチ料理の作り方と栄養のホームページへ進む