北海道産ワイン「抗酸化機能」PR

ポリフェノール分析をラベルに表示を検討
 赤ワインに含まれるポリフェノールなどの抗酸化機能を持つ成分を分析して「抗酸化ワイン」のブランド化を目指す取り組みを、北海道ワインなど北海道内16のワイナリーと旭川医大などが進めている。
 ワインやブドウに含まれるポリフェノールには、老化の原因といわれる活性酸素を取り除く働きがあることが知られている。総ポリフェノール含有量などを表示した製品は既にあるが、総合的に抗酸化機能を分析、表示した例は少ないという。
 各ワイナリーが、2009年秋に収穫したブドウや製造したワインなど計約120のサンプルを旭川医大に提供、若宮信隆教授(微生物学教授)らが同大抗酸化機能分析研究センターで分析作業を続けている。
 旭川医大では、ポリフェノールを構成する成分と活性酸素吸収能力を表示するORAC(オーラック)値を測定、ブドウやワインの抗酸化機能を総合的に検証する。6月ころまでに分析を終えて各ワイナリーにデーターを公表、ORAC値表示と「抗酸化ワイン」をPRするブランド化戦略を検討していく運びだ。ORAC値は米国などではサプリメントや飲料で普及している指標。
 ノーステック財団は「最先端の科学技術を用いて北海道産素材の素晴らしさを検証、表示する取り組み。長期間継続したい」としている。
(2010.4.4北海道新聞一部抜粋)