野菜は大腸がんを予防する?

◎「野菜は大腸がん予防に効果なし」という発表
 2005年5月、厚生労働省は「野菜や果物をたくさん食べる人とあまり食べない人の間に大腸がんにかかる危険性には大差がない」という疫学調査の結果を発表しました。これは、岩手県から沖縄県まで七県の40〜60代の人、約9万人を、7〜10年にわたって追跡調査したという大規模調査であり、この種の研究では、日本人を対象にしたはじめての大規模調査でもあります。
 このような信頼性の高い研究で「野菜と果物の摂取量が大腸がん予防に効果がみられない」という結果が出たことは、関係者に大きなショックを与えました。
野菜と果物が健康に貢献することは事実
 食物繊維と消化器系がんについての研究は、世界中で何度も行われてきた。
「食物繊維をたくさんとっても大腸がんにはあまり関係がない」というアメリカの看護師を対象にした大規模調査や、「食物繊維をたくさん摂取する人たちでは大腸がんのリスクが明らかに下がる」というヨーロッパ8ヶ国の50万人以上を対象にした超大規模調査などが有名です。
 このように結果は分かれており「まだはっきりとした結論が出ていない」というのが現実です。
しかし、野菜や果物をたくさん食べている人では胃がんのリスクが低下することはほぼ間違いないといわれております。また、野菜や果物が心臓病のリスクを下げるということもほぼ間違いありません。野菜を毎食食べること、そして果物を毎日食べることが健康を保つうえで重要であることは疑いようがありません。
 ただし、食物繊維は食品(穀物や芋や野菜や果物など)からとることが重要です。
 世界中のどこにも「食物繊維をサプリメントでとってがんや心臓病のリスクが下がった」という信頼できる調査研究はない。
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