動脈硬化予防と野菜

動脈硬化予防と野菜について
 悪玉とされているLDLそのものが動脈硬化を起こすわけではなく、活性酸素などの酸化ストレスにより酸化されて変性したLDLが原因であることがわかってきました。したがって、動脈硬化を予防するには、動物性脂肪を摂り過ぎないようにしてLDLの量を減らすとともに、LDLを本当の悪玉である酸化変性LDLにするのを防ぐことが大切です。
 血液中にはビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、尿酸などの抗酸化物質が存在しており、それらの種類や量が多いほどLDLは酸化されにくくなります。
 ビタミンEやカロテノイドのような脂溶性の抗酸化物質はLDLの内部で、またビタミンCや尿酸のような水溶性のものはLDLの外側で酸化を防いでいます。血液中の抗酸化物質を増やすには、抗酸化物質を多く含む食品を食べることが必要です。
 一般に植物性食品は抗酸化物質のよい給源であり、野菜にはビタミンC,E、カロテノイドのほか、今話題のヤーコンに含まれるポリフェノール類も含まれています。ポリフェノール類としては、フラボノイドと呼ばれる一群の化合物があり、植物体中では一般に糖と結合した配合体として存在しています。たとえば、玉ねぎに多く含まれる黄色色素であるケルセチン、シソやナスなどの赤色や紫色の色素、アントシアニン類などがあります。フラボノイド以外のポリフェノール類ではカフェ酸の誘導体がよく知られ、シュンギク、モロヘイヤ、ゴボウなどの抗酸化成分として報告されています。
(野菜の魅力より一部抜粋)
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