便秘解消と大腸がん予防

食物繊維の便秘解消や大腸がん予防は「不溶性」「水溶性」「サラサラ」どのタイプもOK!
 女子大生に上記の3つのタイプの食物繊維をそれどれとってもらい、1週間の排便回数を調べました。すると、ほぼ全員の排便回数が増えていたのです。
 感想を聞くと、不溶性食物繊維をとった人は「排便の間隔が短くなった」、水溶性食物繊維は「時間が規則的になった」、サラサラ型は「排便がスムーズになった」といろいろ。この違いはそれぞれの食物繊維の働きによることがわかっています。
 不溶性は便の量を増やして大腸を刺激し、サラサラ型は大腸の壁から水分を奪い便をやわらかくして強制的に便を排泄するという働きをします。水溶性は腸内で細菌によって分解され、そのときに生じる酸が腸壁を刺激することで排便を促しなす。さらに、水溶性は腸内細菌の善玉菌を住みやすい状態にし、増やす働きがあるため、腸の具合がよくなるというわけです。
 いずれのタイプの食物繊維も、便が腸内に滞留することを防いで大腸がんを防止することにも役立っているといわれております。
 ヤーコンなど食物繊維を含む食品は、もともとカロリーが低いことも確か。また、不溶性の食物繊維は満腹感があるため食べすぎを防ぐ効果も期待できます。ただし、食物繊維は体の中で消化されない物質だからといって、ノンカロリーと決めつけるのはまちがい。胃や小腸では分解吸収されないなどのタイプの食物繊維も、大腸ではわずかながら腸内細菌によって分解され、エネルギーとして利用されているのです。
 だからといって食物繊維ばかりとりすぎると、タンパク質の利用効率が下がったり、微量栄養素が吸収されにくくなることが知られております。無理なダイエットは体の不調の原因となるのです。
(NHKためしてガッテンより一部引用)
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