赤ビーツ(ビートルート)の素晴らしさ

深紅の「赤ビーツ(ビートルート)」素晴らしい野菜
 砂糖の原料の一つである砂糖大根ともいわれるビート。十勝でも多く生産されている。うちの農場でも長年作っているが、寒さに強く、北海道にはぴったりの作物だと思う。
 だが、ビートの変種で、赤い根の「赤ビーツ」はまだ認知度が低い。しかし、ロシア料理のスープ、ボルシチには欠かせない根菜で、デンマークやドイツ、オーストラリアでもよく普及している。
二年まえ、自分でこの赤ビーツを育て、収穫して初めて実物を見たが、切り口の鮮やかな深紅の色に驚いた。
 インターネット上の百科事典「ウッキペディア」によると、ローマ時代には便秘の治療薬として用いられたというだけあって、確かに便通を良くする。
 スープやサラダ、ピクルスの材料にするほか、ピューレ状にしたものをマッシュポテト、ヨーグルト、もち、赤飯などの色付けに使うと、食卓が華やかになり、大変面白い。カレーに入れると赤いカレーができる。
 この素晴らしい野菜をぜひ広めようと、今年も作付けを増やすことにし、今苗作りに励んでいる。
北海道帯広市の農家 中村良子さん(42)
(2008.03.17北海道新聞読者の声より抜粋)