大豆に乳がん抑制

厚労省調査によると大豆にイソフラボン含有 適度な摂取は乳がんを抑制し豆腐なら1日100g、納豆なら50g
 調査は岩手県秋田県大阪府など九府県の40〜69歳の女性約25000人を平均で10.5年追跡。この間に乳がんになった144人と、ならなかった288人について、保存してあった血液の成分を調べた。
 血中のゲニスティンの濃度で対象を四グループに分けた結果、中央値が血液1ミリリットル中に約354ナノグラム(ナノは十億分の一)と最も多いグループは、約32ナノグラムと最小のグループより乳がんの危険性が三分の一と低かった。もう一つのイソフラボンダイゼイン」では同様の関連はみられなかった。
 研究班の岩崎基・国立がんセンター室長によると、354ナノグラムは一日あたりイソフラボン約47ミリグラムを摂取した結果と推定され、豆腐なら約三分の一丁の100g、納豆なら50gに相当するという。
 一方でイソフラボンは、過剰摂取による発がんの危険性も指摘されている。岩崎室長は「今回は食事で摂取する範囲の結果であり、サプリメントなどの影響についてのデータはない」としている。
(2008.03.07北海道新聞より抜粋)