大豆レシピと成分効能

大豆レシピと機能性成分効能について
大豆は血圧・血糖値・コレステロール値を下げる。
●大豆レシピ効く食べ方(1):しっかり加熱。毎日食べて生活習慣病を予防しょう。
大豆の主成分は、9種類の必須アミノ酸を含む良質なタンパク質です。植物性のタンパク質には、コレステロールを減らして血管を強くする作用がありますが、大豆タンパクは、消化されるとき,血圧上昇作用のある酵素のはたらきを阻害するため、血圧を下げる作用も強力です。
また、サポニンイソフラボンレシチンといった特徴的な成分があり、脂質の酸化を防ぎ、排泄も促すので、高脂血症の改善や動脈硬化の予防に有効。リノール酸カリウム、食物繊維も多く、これらも高血圧や糖尿病を予防します。さらに、すい臓のはたらきを活発にして血糖値を下げる成分も含まれています。
大豆のタンパク質は消化されにくいのが難点。やわらかく煮て食べましょう。
●大豆レシピ効く食べ方(2):緑黄色野菜と合わせてがん予防を強力に。
イソフラボンは女性ホルモンと同じはたらきがあるため、更年期の女性に摂取がすすめられます。また、イソフラボンポリフェノールの仲間なので、がんの予防にも有効です。また、サポニンはえぐみ成分で、これもがんを予防します。ビタミンEも含みますから、カロテンやビタミンCが多い緑黄色野菜と組み合わせれば、がん予防作用はさらに強力になります。
●大豆の機能性成分
○グリシニン:大豆タンパクの50%近くを占める部分で、コレステロール中性脂肪血中濃度を下げるはたらきがある。
リノール酸:高コレステロール血症、動脈硬化、高血圧、糖尿病などを予防する。酸化されやすいが、大豆には抗酸化作用があるビタミンEがあるので安心。
レシチン:細胞膜や脳、神経組織の構成成分。余分な脂肪を乳化して排泄を促進し、動脈硬化脂肪肝を防ぐ。記憶力を高め、老人性痴呆症を予防する。
イソフラボンポリフェノールの仲間で、体内で女性ホルモンと同じようなはたらきをし、骨そしょう症の予防、更年期の不調の予防と改善に役立つ。がん細胞の増殖を抑える作用があり、前立腺がんと乳がんに抑制効果が認められる。
○大豆サポニン:大豆のえぐみ、渋味、苦味の主成分。過酸化脂質の増加を抑制し、高脂血症予防のほか、高血圧、動脈硬化の改善、肝臓障害の改善に有効。
○トリプシンインヒビター:タンパク質分解酵素のはたらきを抑制する物質。体内に入ると、すい臓がトリプシンを生成しようと活発にはたらくため、インスリンの分泌も盛んになり、血糖値が下がる。がん細胞の増殖を抑える効果もあります。
○大豆オリゴ糖:有用菌のビフィズス菌をふやし、腸の調子をととのえる。
○DDMPサポニン:大豆に胚軸に多く含まれているサポニンの一種。他の抗酸化物質と共存してさらに強い活性酸素を取り除く効果が生まれる。
●大豆の主な効能
動脈硬化、高血圧症、腰痛、骨そしょう症、美肌、不眠症