ヤーコンで頑固な便秘解消

◎頑固な便秘にはバランスの取れた食事を。
Ｑ：76歳女性。頑固な便秘で30年以上まえから市販の便秘薬を飲んでいる。数年前からは胃腸科で処方された薬を飲んでいるが、半年ほど前から便が出なくなり、腸閉塞で約二ヶ月入院し退院後も食事に気を付けていたがまた詰まってしまい、再入院しました。毎日少量の魚、芋、煮野菜の食事しかしていないのになぜか？
Ａ：札幌いしやま病院胃腸科　樽見 研さんが回答
　市販の便秘薬の多くには刺激性下剤が含まれている。長年服用し続けると大腸を動かす神経が萎縮して大腸の筋力が低下し、大腸の便を送り出す運動が弱くなります。
　大腸の動きを取り戻すためには、刺激の少ない下剤を主に使用し、刺激性下剤は数日に一回服用するといったように、ゆっくり時間をかけて減量していく必要があります。
　食事療法ですが、もちろん食物繊維を多く摂取するのがよいのですが、動きの弱くなった大腸には芋、野菜といった不溶性の植物繊維だけでなく、海藻類、キノコ類、果物やヤーコンなどの水溶性の食物繊維も摂取することが大切です。
　また、ビタミン類は決行を改善して大腸の蠕動運動を活発にしますし、乳製品は大腸内の環境を整え、適度の脂肪も便の性常を整えるのに役立ちます。バランスにとれた食事をたくさん摂取するように心がけるとよいでしょう。
　また、おなかをマッサージしたり、腹筋運動などをすると大腸が直接刺激されます。蠕動運動が促されるので、便がスムーズな押し出されるようになります。試されるとよいでしょう。
（北海道新聞から一部抜粋）
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