オレイン酸

脂肪酸は、肉や乳製品といった動物性食品に多い飽和脂肪酸と、魚や植物性食品に多い不飽和脂肪酸に大別される。
飽和脂肪酸はとり過ぎるとコレステロール中性脂肪を増やし、動脈硬化の原因になる。
不飽和脂肪酸は、コレステロールを下げ、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ働きがある。
リノール酸が消えた理由
1950〜80年代までは、「リノール酸コレステロールを下げるので、積極的にとるべき」といわれたが、実際は酸化しやすく、とり過ぎるとHDLコテステロールを減らすことが分かり店頭から姿を消した。
■いま、注目はオレイン酸
リノール酸に代わって台頭してきたのがオレイン酸です。
オレイン酸は人体にも一番多く含まれている脂で、酸化しにくく、さらにHDLコレステロールを減らさずに、LDLコレステロールだけを減らすという働きが注目されています。
オレイン酸はオリーブ油やなたね油、ナッツ類にも豊富に含まれています。オリーブ油をよく使う地中海沿岸地方では、心臓病が少ないともいわれています。