生活習慣病

■日本人の死因のベスト3を占める癌(ガン)・脳卒中・心臓病をはじめ、肥満や糖尿病などの早老年期に多い病気の総称「生活習慣病」。
かって「成人病」と呼ばれていたこの病気の発症には、これまでの研究から食生活や運動の習慣、休養の取り方、飲酒や喫煙の有無などの生活習慣が深く関与していることがわかりました。
生活習慣病は、ふだんの生活スタイルの中で徐々にカタチづくられます。ですから「成人病など先の話」と考える若年層にも自覚を促すことができれば、この病気を減らすことができます。
そこで1997年、当時の厚生省は一般に広く浸透している「成人病」という名称を、あえて「生活習慣病」とという名称に改めました。
■世の中の進歩がうんだ、新しい病気生活習慣病
戦後の日本は、高度経済成長によって世界第二位の経済大国と呼ばれるようになりました。その結果、かつては一部の層に限られていた贅沢な食生活が広く一般化されたのです。
とくにライフスタイルの欧米化に伴って、食事の高カロリー化、手軽なファーストフードやコンビニ食の普及による栄養のかたより、車中心の都市社会による運動の不足など、日常生活の乱れから生活習慣病が急増しました。