日本一の昆布の生産量は

■「函館真昆布」統一ブランド名に
 日本一の昆布の生産量を誇りながら知名度が不足しているとして、函館市と漁協は地域ごとに異なっているブランドの統一名称を決め、昆布の産地としての存在感を高めていくことになりました。
 新たに決まった統一名称は「函館真昆布」で、函館市や市内5つの漁協の担当者が集まった会議で11日に正式に決まりました。
 函館市では高値で取り引きされる「真昆布」が自生し、その養殖も行われていて生産量は日本一を誇っていますが、それぞれの地域が独自のブランド名で出荷してきました。
 去年、函館市が東京で函館産の真昆布の知名度を調べたところ150人あまりのうち産地の名前が付く「利尻昆布」や「日高昆布」などの知名度は高かったものの、函館産を知る人は1人もいませんでした。
 この結果を受けて市と漁協は全国的に知名度を広めようと産地の名前をつけた「函館真昆布」という統一名称を併記することで、産地である函館の存在感を高めていくことになりました。
 函館市の櫻井貴之市場・販路担当課長は「函館の昆布は質、量ともに日本一だと自負している。知名度不足を挽回するため、統一名称をアピールしていきたい」と話しています。