道内子育て世帯2割「赤字」

■道内子育て世帯2割「赤字」 道調査速報 札幌より地方厳しく
 道は13日、北大と共同で行った子どもの貧困に関する全道実態調査の速報値を発表した。調査は旭川、釧路など、札幌を含まない道内の計13市町で実施。小学2年から高校2年までの児童生徒のいる世帯のうち、家計が「赤字」と回答した世帯は2割を超えた。同様の調査を行った札幌市が3日に公表した中間報告の数値を上回っており、都市部の札幌以上に、地方で経済的に余裕のない状況が明らかになった。
 家計状況が「赤字」と答えた世帯は、札幌より4・1ポイント高い23・8%。赤字を埋める手段として「貯金を取り崩し」を挙げた世帯が14・2%、「借金」は9・5%を占めた。「黒字」は札幌より4・1ポイント低い28・3%。「どちらでもなくぎりぎり」は43・3%で、札幌(42・5%)とほぼ同水準だった。
 「過去1年間に、経済的理由で支払いができなかったこと」(複数回答)の質問では、最多の回答が「電気・ガス・水道のいずれか」で10%、次いで「税金」9・1%、「クレジットカード・借金」8・2%、「携帯電話を含む電話料金」7・3%。ライフラインの支払いにも困窮する世帯が、一定程度存在する実態が浮かぶ。
(2017.02.14北海道新聞より一部抜粋)