無料の函館五稜郭ガイド好評

■無料の五稜郭ガイド好評 観光ボランティア縁ジョイ倶楽部
 函館市内の観光ボランティア団体「縁ジョイ倶楽部」(加藤政代代表)は今年7月から、観光客が多い休日に五稜郭公園で無料のミニガイドを行っている。観光客からは「分かりやすい」と好評で、ガイドの需要が高まっていることから新たなメンバー募集を始めた。11月からはガイドになるための勉強会をスタートする。
「函館の観光ガイドの裾野を広げていきたい」と話す。
 同倶楽部は市が主催する2014年度の「まちあるきガイド養成講座」の受講生が中心となって立ち上げ、現在は30〜60代の16人が所属。勉強会を重ね、市内各地で期間限定の観光ガイドを実施してきた。
 7月からスタートした五稜郭無料ミニガイドは、メンバーが一の橋前から箱館奉行所までを15〜20分かけて解説する。開催日は一の橋の前に看板を立てて目印にし、「ガイドはいかがですか?」と笑顔で声かけを行っている。
 22日の午前、韓国と埼玉から来たという観光客2人がガイドを依頼し、歩き出した。同団体メンバーの柄沢(からさわ)昌子さん(54)は世間話を織り交ぜながら、五稜郭の成り立ちや歴史を解説していく。2人は「やはり聞かないとわからない部分があって勉強になった。会話のやりとりも楽しいですね」と満足した様子。柄沢さんは写真撮影を手伝って2人を見送った。「今日私が担当したのは今の方で5組目。台湾や中国の方も増えていますね」
 加藤代表は「五稜郭公園にガイドが定点的に待機する事例は新しいのでは。私たちはまずはここでガイドの経験を積み、函館の魅力を多くの人に伝えていきたい」と話す。
 次回のミニガイドは10月29日の午前10時から午後1時ごろまでで、今年最後の開催となる。ガイドになるための基礎知識勉強会は、11月5日午前10時から市総合福祉センター(若松町33)で開く予定。
 申し込み、問い合わせは加藤代表(電)080・1860・7374へ。
(2016.10.25北海道新聞より一部抜粋)