函館「五稜郭公園の桜」1位

■行きたい春の絶景、「五稜郭公園の桜」1位 新幹線開業で注目
 大手旅行会社エイチ・アイ・エス(東京)が2月下旬、インターネットの会員制交流サイトなどの利用者を対象に行ったアンケート「この春に行きたい! 国内の春の絶景ランキング」で、函館市の「五稜郭公園の桜」が1位に選ばれた。投票者からは「春は五稜郭が良いですね。新幹線も通りますから」など今月26日開業した北海道新幹線にも触れたコメントが多く寄せられ、新幹線開業効果で注目が高まったとみられる。
 同社によると、ランキングは交流サイト「フェイスブック」の同社のページや、短文サイト「ツイッター」の同社の投稿をフォローする計100万人を対象に2月23〜29日に実施。お勧めの春の絶景スポット20カ所を調査用サイトに写真付きで掲載し、行きたい場所に投票してもらった。
 集計して上位10カ所を公表した結果、奈良の「吉野千本桜」(2位)、京都の「哲学の道の桜」(3位)など名だたる桜の名所を押さえて「五稜郭公園の桜」が1位に選ばれた。同社は各スポットの投票数を公表していないが、五稜郭公園への投票は全体の23%を占めたという。道内関連ではこのほか、7位に網走市近くのオホーツク海に浮かぶ「流氷・幻氷」が入った。
 五稜郭公園に投票した人のコメントでは「新幹線も開通するので行ってみたい」など新幹線に言及したものが多く、同社は「調査用サイトに掲載した写真の印象が良かった可能性もあるが、新幹線開業で注目度が高まったためでは」と分析。投票結果を受けて、函館を訪れる旅行商品の種類を増やしたといい、「桜の季節には例年を上回る観光客も予測され、積極的に売り込みたい」としている。
(2016.003.29北海道新聞より抜粋)