大樹のロケット宇宙へ民間単独開発は国内初

■大樹のロケット宇宙へ 堀江氏創業の会社、民間単独開発は国内初
 元ライブドア社長の堀江貴文氏が創業したロケット開発会社インターステラテクノロジズ十勝管内大樹町)が今夏、宇宙空間まで届く小型の観測ロケットを大樹町から打ち上げる。文部科学省などによると、民間企業が単独で開発したロケットが宇宙まで打ち上げられるのは国内初となる。同社は、小型人工衛星を宇宙まで運べるロケットの開発も進めており、2019年の打ち上げ開始を目指している。大樹町が宇宙産業にとって、国内でも重要な拠点となる可能性が出てきた。
 同社の観測ロケットは全長7メートル、重さ700キロほど。高度100キロ以上の宇宙空間まで上昇する。堀江氏が24日、自民党の宇宙・海洋開発特別委員会で計画を説明。同委終了後、「夏前くらいに打ち上げたい」と記者団に述べた。
 観測ロケットは科学的な観測や実験が目的。宇宙空間へ打ち上げてから地表へ落下する間、5分ほど無重力状態になるため、無重力実験をしたい企業や研究機関が利用する。
 同社は宇宙航空研究開発機構JAXA)よりも小型で安価なロケットの開発を目指している。JAXAの観測ロケットの1割以下に当たる数千万円で打ち上げられるという。現在、今夏に打ち上げる1号機の利用を募集。国内外の企業などから受注できるとみており、近い将来、年数十基のペースで打ち上げたい考えだ。
(2016.03.25北海道新聞より抜粋)