新島襄の志を胸に

渡航の地・函館で碑前祭
 同志社大学(京都)を創立した明治期の教育者新島襄(1843〜90)が函館から米国に密航した日に合わせた「碑前祭」が6月14日、函館市大町の「密航の地」碑の前で開かれた。
 碑前菜祭は同志社大学校友会函館クラブが約30年続け、2010年から学校法人同志社が継承した。14日は同志社大村田晃嗣学長と函館クラブのメンバーら約40人が出席した。
 村田学長が「大学の原点を忘れず、今後も函館との友好を大事にしたい」とあいさつ。函館港をのぞむ石碑に献花し、参加者一同で新島の当時の志に思いをはせた。
 新島は1864年(元治元年)6月14日、キリスト教の精神や西洋の先進技術を学ぶため、国禁を破って函館から米国の商船に乗り込み渡米した。帰国した翌年の75年(明治8年)に同志社大の前身となる同志社英学校を設立した。
(2015.06.15北海道新聞より抜粋)