土方歳三子孫ら一堂に

函館山山麓「碧血碑」建立140年 土方歳三子孫ら一堂に 6月25日に偲ぶ会
 【函館】箱館戦争で敗れた旧幕府軍の犠牲者を弔う函館山山麓の「碧血(へっけつ)碑」の建立140年を記念した「箱館戦争旧幕府軍を偲(しの)ぶ会」が、6月25日午後6時から函館市梁川町のベルクラシック函館で開かれる。有志でつくる函館碧血(へっけつ)会(大谷長道会長、約70人)が主催。土方歳三など箱館戦争ゆかりの旧幕府軍兵士の子孫らが集まり、先祖への思いなどを語りあう。
 碧血碑は市内谷地頭町に1875年(明治8年)に建立され、旧幕府軍の戦死者約800人を葬っている。旧幕府軍の敗戦を決定づけた千代ケ岡台場陥落の日に当たる6月25日(旧暦5月16日)に例年、函館碧血会が碑前で慰霊祭を開いており、節目に当たる今年は「偲ぶ会」も企画した。
 「偲ぶ会」では土方歳三の故郷、東京都日野市にある土方歳三資料館の土方愛館長をはじめ、榎本武揚の子孫榎本隆充さん、中島三郎助の子孫中島恒英さんら10人が出席。ノンフィクション作家の合田一道さんをコーディネーターに、箱館戦争当時のエピソードや、それぞれの先祖に対する思いなどを語る。
 函館碧血会の関尚彦事務局長は「旧幕府軍兵士の子孫が函館にこれだけ多数集まるのは初めて。これまで知られていない興味深い話を聞くことができれば」と話す。一般参加も可で定員100人、会費5千円(飲食代)。申し込みは18日までに同会事務局(電)0138・55・0384へ。碑前慰霊祭は同日午後1時半から。申し込み不要で当日会場へ。
(2015.06.08北海道新聞より抜粋)