赤ちゃんのうんちは臭くない

■赤ちゃんのは臭くない
 赤ちゃんが生まれて初めてするのはどんなうんちか知っていますか?
 正解は「まっ黒でべたべた」。お母さんのおなかの中で飲み込んだ物からできていて、これが出るのは腸が動きだした証拠です。ちょっとビックリしますが、おっぱいやミルクを飲むようになると、ゆるゆるの黄色っぽいうんちになります。
 こうした赤ちゃんのうんちは、臭くありません。ちょっとすっぱい、たきたてのご飯のような匂いです。秘密は腸にすむ菌にあります。
 赤ちゃんの腸の中は乳酸菌がいっぱい。腸の環境を整える乳酸菌のおかげで、うんちは臭くならないのです。
 大きくなって食事の幅が広がると、いろいろな菌が住むようになります。臭いうんちをつくるウェルシュ菌の好物は肉。肉ばかり食べていると、臭くて濃い色のうんちになり、それが当たり前になると病気になることもあります。
 乳酸菌の好物は、ヨーグルトなどの発酵食品や野菜です。いっぱい食べて腸の中の乳酸菌を増やし、臭くないうんちを目指しましょう。(科学コミュニケーター)
(2015.02.07北海道新聞より抜粋)