コープさっぽろ電力小売り

■7月にも新会社 家庭向け参入 脱原発へ再生エネ中心
 道内では、札幌圏などに約55万件の顧客を持つ北海道ガスが2016年後中に家庭向けの電力小売りに参入する方針を表明している。全道に約150万人の組合員を持つコープの参入で、電力市場の競争が激化しそうだ。
 新会社「コープクリーン電力(仮称)」は資本金3千万円で、コープさっぽろの子会社エネコープ(札幌)が全額出資する。コスト削減を徹底することで、電気料金を北海道電力など大手より数%安くする。6月の総代会で正式に決める。
 小売りする電力は、エネコープが帯広市内に所有する大規模太陽光発電施設(出力2千キロワット)から調達するほか、道内を軸に水力、家畜糞尿バイオマス、太陽光などを他の再生エネルギー事業者からも買い取る。
 すでに太陽光だけで計約5千キロワットの電力を確保しているが、19年度には22万キロワットまで調達を広げ、北電の既存の送電網を使いながら、組合員を対象に取引件数約10万件、売上高72億円にする計画だ。
 北電との差別化を図るため、コープさっぽろが取り扱う灯油や液化ガス(LPG)とのセット割引に加え、スーパーで導入しているポイントサービス制度を電力購入の際にも使えるよう検討する。
(2015.01.14北海道新聞より一部抜粋)