うんちの話

 下水の泥にはうんちなどを含む泥などが残ります。この泥、一部をセメントなどの材料にする以外は捨てるしかありませんが、この泥から化学肥料の原料になるリンを取り出す研究が進められております。
 現在、化学肥料の原料として使われるリン鉱石は地球上の限られた場所にしかなく、日本では取れません。将来は世界的にもなくなる心配があります。そこで、代わりにやっかいものの泥を使おう、というわけです。
 近い将来、みんなのうんちから出たリンで育った野菜が食卓にならぶかもかもしれませんね。(科学コミュニケーター)
(2014.12.20北海道新聞より一部抜粋)