函館夜景をより見やすく

■函館夜景をより見やすくゴンドラを11月7日に一新
【函館】函館山の麓と山頂を結んでいる函館山ロープウェイ(函館)は10月28日、北海道新幹線開業を見据えて17年ぶりに更新するゴンドラと、約3倍に拡張する山麓駅の概要を発表した。
 11月7日に運行を開始する新ゴンドラは、地元の公立はこだて未来大学と共同でデザインし、函館山の木々の色が映えるようにボディの色をシルバーメタリックとしたのが特徴。152人の乗車定員と毎秒7メートルの速度は現行のものと同じだが、ガラス面積を約10%増やして視界を広げた。
 大阪車両工業(大阪)の製作で、これまでのオーストリア製に比べメンテナンス時の部品調達などが容易になる利点がある。
 一方、山麓駅の拡張は観光シーズンの混雑緩和のため、待合室の収容人数を現在の約70人から600人程度に増やすのが主眼。延べ床面積を現在の469平方メートルから約1380平方メートルに広げ、トイレやエレベータも増設する。工事の完了は来年11月の見込みだ。
 同ロープウェイの利用者は外国人観光客の増加などで昨年、9年ぶりに150万人を突破。2016年3月の新幹線開業後はさらに利用者の増加が見込まれることから、施設整備に着手した。
(2014.10.29北海道新聞より)