新規就農3年連続減

新規就農3年連続減 北海道内、好況影響か
 道内の昨年の新規就農者が過去5年で最も少なかったことが、道がまとめた実態調査でわかった。農家出身者が他の産業を辞めて家業を継ぐ「Uターン」が前年比8・7%減となり、農業以外からの「新規参入」も3年ぶりに前年割れした。道は「昨年は比較的景況感が良く、失業などによる農業への転職が減ったため」(農政部)とみている。
 道のまとめによると、昨年の道内の新規就農者は同3・7%減の603人と、3年連続で前年割れした。農家出身者が学校を卒業して家業を継ぐ「新規学卒」は同3・1%増の230人だった半面、Uターンが前年割れの285人となり、新規参入は同3・3%減の88人にとどまった。
 また、農業の形態別の新規就農者数は、「新規学卒」と「Uターン」は畑作(小麦、バレイショなど)、稲作、酪農の3形態で9割前後を占めた。「新規参入」は、初期投資の負担が比較的軽いことなどから野菜(47・7%)が最多で、酪農(22・7%)、畑作(9・1%)の順だった。
 地域別では、十勝と空知の両管内が100人を超えたが、留萌管内はUターンの1人にとどまった。
(2014.08.12北海道新聞より抜粋)