大間原発訴訟の寄付2000万円突破

 函館市が起こした電源開発大間原発の建設差し止め訴訟の費用とする寄付金が5月19日、2千万円を越えた。函館などの経済人でつくる「政経懇話 谷地頭の会」(村上幸輝代表)が、有志35社から募った300万円を寄付。3月27日の受付開始から50日余りで560件、2193万円に達した。
 集会のあいさつで、数年前から大間原発建設反対に言及してきたという村上さんは、市長室で工藤寿樹函館市長に目録を手渡し「国策といえども危険なものは危険。函館や道南の代表として、声を大きくして頑張るのが責任なので頑張って」と激励した。
 工藤市長は「(裁判の)先行きは皆目見当もつかないが、われわれの主張は国にとっては突かれたら弱い部分で説明しづらいはず」と応じ、建設への同意権は無いのに、非難計画策定を義務付けられる30キロ圏内の自治体として、国や電源開発と争う決意をあらためて示した。
(2014.5.20北海道新聞より)