ミニトマト「アイコ」

ミニトマト「アイコ」の栽培法
【原産地と科・属名】
中南米のナス科トマト属
【特徴】
果肉が厚くてゼリーが少ない長卵型のミニトマトです。病気に強くて、果肉の割れも少なく、実つきがよいので、たくさん収穫でき房どりも可能です。萎凋病、葉かび病、斑点病に対して抵抗性があります。
【栽培環境・土作り】
日当たり、水はけ、風通しのよい畑で栽培します。植えつけの2週間ほど前に1平方メートル当たり苦土石灰150g、1週間ほど前に完熟堆肥3Kgと有機合肥料80gを目安として施します。水はけの悪い畑では高畝にします。畝間180センチ、株間50センチ(プランターでは35センチ)を標準として畑を作ります。
【種まき・植えつけ】
清潔な培土を用いてセルトレイや育苗箱に種をまきます。本葉が2〜3枚になるまでに、3・5〜4号(10・5〜12センチ)ポリ鉢へ植え替えます。植えつけは第1花開花ごろを基本とし、極端な若苗では植えつけないようにします。トマトの花房は同一方向に着生するので、通路に花房が向くように植えます。
【管理のポイント】
各節から出てくるわき芽は早目に手でかきとり、主枝だけを1本のばすように管理します。マルチや敷きワラは土壌の乾燥防止と雑草対策に効果があります。水やりは、植えつけ時に株元へたっぷり与えますが、活着後は控えます。乾きやすい畑では第3段開花ごろを目安に水やりを始めますが、水もちのよい畑では水やりは必要ありません。追肥は第4段開花ごろに第1回目を行い、その後は株の様子を見ながら20日おきを目安に行います。
【病害虫・生理生涯】
連作障害を避けるため、トマトだけでなくナス、ピーマン、じゃがいもなどのナス科作物は続けて栽培しないよにします。アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどの防除を徹底します。窒素肥料が多いと、茎葉が過繁茂となって風通しが悪くなり、病害虫の発生が多くなるばかりではなく、着果不良や尻腐れ病などの生理障害の原因にもなるので注意します。
【収穫・保存・利用】
開花後35日程度で色づきます。裂果に強く、果肉が厚く、日持ち性がよいので、赤熟収穫を心がけます。サラダなどに利用します。とれすぎたときはドライトマトにすると、長く楽しめます。
【プラム型ミニトマト「アイコ」成分分析結果】(日本食品分析センター調べ)
糖分:アイコ6.7g/100g 従来のミニトマト5.8g/100g
リコピン:アイコ13.7mg/100g 従来のミニトマト6.96mg/100g
総ビタミンC:アイコ30mg/100g 従来のミニトマト34mg/100g
遊離グルタミン:アイコ227mg/100g 従来のミニトマト177mg/100g
液定酸度:アイコ0.36g/100g 従来のミニトマト0.65g/100g