次世代エネルギー・メタンハイドレート

■ガス生産効率2倍に 産業技術総合研究センター実用化へ弾み
 独立行政法人産業技術総合研究所産総研、東京)のメタンハイドレート研究センター(札幌)は、「燃える氷」と呼ばれる次世代資源メタンハイドレート(MH)から天然ガス(メタン)を生産する技術を改良し、生産効率を2倍に高める方法を突き止めた。
 既に実験で有効性を確認しており、産出試験でも検証する。高効率の生産技術が確立されれば、国産天然ガス資源の実用化に弾みがつきそうだ。
 同センターが改良したのは、昨年3月の産出試験で採用されたメタン生産技術「減圧法」。減圧法は、低温高圧の環境下で安定的に存在し、周囲の圧力を下げるとメタンと水に分解されるMHの性質を利用する。
 海洋の場合、船から海底下まで儲けた井戸の水をポンプでくみ上げることでMHを含む地層を減圧し、メタンと水を井戸の中に取り込む。メタンは空気より軽いため、水とは別のパイプを通って地上に出てくる。
(日本近海に、国内天然ガス消費量の約100年分が存在するとの調査結果もある)
(2014.01.04北海道新聞より一部抜粋)