糖尿病「予備軍」初の減少

 糖尿病が強く疑われる人と、可能性を否定できない「予備軍」の合計が2050万人と推計されることが、厚生労働省が12月19日に公表した。2012年国民健康・栄養調査」で分かった。調査を開始した1997年以来、減少は初めてで、前回07年調査から約160万人減った。
 5年に1回行われる同調査は、2012年11月、全国約3万2千人を対象に実施された。糖尿病については、血液検査を行った成人約1万4千人の血糖値の指標を測定し、全国推計を出した。
 その結果、「強く疑われる人」は推計950万人で、5年前から60万人増加した。一方で「可能性が否定できない人」は同1100万人で、220万人減った。
 強く疑われる人のうち、治療を受けている人の割合は、5年前から9・5ポイント増え、65・2%に上がった。自覚症状がなくても、重症化を防ぐため治療を続ける人が増えたとみられる。
(2013.12.20北海道新聞より一部抜粋)