農薬は低濃度でも人に影響?

■低濃度でも人に影響 ネオニコチノイド 欧州機関が見解
 ミツバチの大量死との関連が指摘されているネオニコチノイド系農薬のうち2種類が、低濃度でも人間の脳や神経の発達に悪影響を及ぼす恐れがあるとの見解を、欧州連合(EU)で食品の安全性などを評価する欧州食品安全機関(EFSA)がまとめたことが分かった。
 2種類はアセタミプリドイミダクロプリド。EFSAは予防的処置として、アセタミプリドについて1日に取ることができる許容摂取量(ADI)を引き下げるよう勧告した。
 この2種類は日本でも使われており、国内でも詳しい調査や規制強化を求める声が強まりそうだ。
 EFSAの科学委員会は、2種類の農薬が哺乳類の脳内の神経伝達メカニズムに与える影響などに関する研究結果を検討し、不確実性はあるものの「神経の発達と機能に悪影響を与える可能性がある」との結論を出した。
 これを受け、EFSAはEU各国にアセタミプリドのADIを3分の1に引き下げ厳しくすることなどを勧告。
 イミダクロプリドは現在のADIで問題ないとして引き下げる必要はないとした。また他のネオニコチノイド系の農薬を含め、子どもの神経の発達に対する毒性の研究を強化し、関連データを提出するよう求めた。
(2014.1.4北海道新聞より引用)
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