家畜ふん尿流出に罰則

■家畜ふん尿流出に罰則 北海道・別海町、3月に全国初の条例
【別海】根室管内別海町は家畜のふん尿管理を徹底させるため、違反した牧場名を公表するという罰則を設けた「畜産環境に関する条例」(仮称)を来年3月にも制定する。 同町は全国1位の約11万7千頭の乳牛が飼育されており、ふん尿の河川への流出が相次いでいる。条例制定は農家の意識向上と環境保全が目的。農林水産省は「ふん尿管理で罰則も伴う条例は、全国的にも聞いたことがない」と話している。
 同町では昨年と今年の春先、ふん尿や廃乳が河川に流出する問題が相次いで発生。ふん尿などをためておく「スラリーストア」と呼ばれる施設や堆肥舎からあふれ出たもので、農家の管理の不徹底が指摘された。漁業も盛んな同町では河川への流出により、サケの稚魚などへの影響を懸念する声も根強い。
(2014.1.1北海道新聞より)