人間ドック「異常なし」たった7%

■人間ドック「異常なし」たった7%だった。昨年の道内は12%
 人間ドック学会は8月22日、2012年に人間ドックを受診した全国の約316万人のうち全項目で異常がなかった人の割合が7・2%で、過去最低だった。11年から0・6%の減少。
 集計を始めた1984年の29・8%から年々減少している。学会の笹森斉理事は「制度の高い検査法が開発されたことや、異常なしとする基準が厳しくなったこと、経済状況の悪化でストレスが増し生活習慣が乱れたことなどが理由と考えられる」とした。他に高齢化や、食事の欧米化なども原因に挙げた。
 地域別では、異常がない人の割合が多い順に北海道の12・7%、中国・四国の9・5%、関東・甲信越の7・5%、東海・北陸の7・2%、東北の6・4%、九州・沖縄の5・9%、近畿の4・9%だった。
 異常ありきとされた項目は肝機能異常(32・4%)、高コレステロール(31・5%)、肥満(29・3%)が多かった。
(2012.08.23北海道新聞夕刊より抜粋)