ジャガイモの新品種は認知度が低い

■業者の仕入れ進まず
 ジャガイモシストセンチュウへの抵抗性を持つ品種に関する道のアンケートによると、食味などで満足度が高いものの、認知度が低いことが分かった。
 アンケートは民間業者に委託し、昨年11〜12月に、主にインターネットで実施した。回答数は東京、大阪、北海道の小売や外食、加工などの業者が528、消費者が600.業者へのアンケート(複数回答)では、仕入れている品種は「男爵」が61・7%と最も高く、次いで「メークイン」51・5%、3位は抵抗性品種の「キタアカリ」で33・5%だった。この他の抵抗性品種は「とうや」8%、「さやか」1・9%で、その他の「さやあかね」などは1%にも届かなかった。
 抵抗性品種の知名度では、「よく知っている」「名前は聴いたことがある」と答えた人を合わせると「キタアカリ」が88・1%、「とうや」52・7%、「さやか」34・5%、「はるか」32・6%と続いた。抵抗性品種の名前は知っていても仕入れに結び付かない傾向が浮かび上がった。一方、仕入れている品種の満足度については、抵抗性品種は「食味」「ホクホク感」「肉色」「皮のむきやすさ」など12項目中9項目で従来の品種より高かった。
 消費者へのアンケート(同)で、家庭用によく購入するジャガイモは「男爵」73%、「メークイン」65・2%、抵抗性品種は「キタアカリ」が最も多く26・2%で、次いで「とうや」の2・7%だった。その他の「さやあかね」などの品種は1%に満たなかった。
(2013.05.14北海道新聞より抜粋)