佐渡沖で石油・ガス試掘

佐渡沖で石油・ガス試掘 JXなど4月中旬から3ヶ月間
 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とJX日鉱日石開発(東京)は4月中旬から約3ヶ月間、新潟県佐渡沖の海底で石油や天然ガスの試掘調査を実施する。埋蔵量は国内最大級の可能性があり、試験に成功すれば国産資源開発に大きな弾みになる。
 経済産業省資源エネルギー庁の委託を受け、計画を進めていた。政府が石油や天然ガスの試掘を手がけるのは約10年ぶりだ。
 佐渡島から南西約30Kmの海底を約2700m掘削し、早ければ6月下旬から数日間、石油やガスを取り出す作業を行う。掘削には、愛知県沖で3月に次世代資源「メタンハイドレート」の産出試験を成功させた探査船「ちきゅう」を活用する。
 経産省は2008年から佐渡沖の海底下を探査し、石油やガスの埋蔵が見込まれる地下構造を100平方キロ以上にわたって確認。埋蔵量はJX開発によると、中東の中規模油田に匹敵する規模だと期待されているという。
(2013.4.10北海道新聞より抜粋)