日本の高校生「出世望まず」半数超す

■出世はそれほど望みません。
 日本の高校生約2000人に「将来偉くなりたいと思うか」を尋ねた調査で「全く思わない」「あまり思わない」との回答が計53・8%に上がったことが分かった。
 調査は日本青少年研究所などが昨年9〜11月に実施し、米中韓の3カ国でも千〜2千人規模で同じ調査をした。偉くなりたいと思わないと回答した生徒の割合は、米国が17・4%、中国9・2%、韓国27・0%で、いずれも日本より大幅に低かった。
 同研究所の担当者は「日本の高校生は現状で満足する傾向がある。長引く不況の影響で、壁を乗り越えていこうという意欲が弱まっているのではないか」と分析している。
 偉くなることへのイメージについては、日本の場合、「責任が重くなる」が69・2%で4カ国のうち最も高かった。逆に「自分の能力を発揮できる」(37・6%)、「周りに尊敬される」(29・6%)などは、他国より低く、出世することに必ずしも良いイメージを持っていないことがうかがえた。
(2013.04.22北海道新聞より抜粋)