北海道のじゃがいもを夏に出荷

■北海道じゃがいもを雪氷冷熱で長期間貯蔵し夏に出荷 道がモデル事業
 道は新年度、災害時における北海道の食料供給機能を強化するため、雪氷冷熱を利用して長期間貯蔵したジャガイモを、夏の端境期に出荷するモデル事業に取り組む。流通経路やコスト、食味などについて調査し、ビジネスとして成立するかどうか検証する予定で、好結果が得られれば、道内各生産地での導入を目指す考えだ。
 北海道産じゃがいもは例年8月下旬〜10月上旬に収穫されるが、品質が劣化するため出荷は翌年5月末までに終わる。6〜8月中旬は出荷が途切れる端境期で、道内では本州産が流通する。道はこの時期も北海道産を出荷できるようにすることで、年間を通じて緊急時の必要量を確保するとともに、必要に応じて流通網に乗せて備蓄コスト節減を図る。
(2013.03.14北海道新聞