家庭向け風速2メートルでもOK

■新型発電機を量産化 風速2メートルでもOK
旭川】モーター製造のコスモメカニクス旭川)は3月、家庭用風力発電機の販売に参入する。風速2メートルの弱風で発電可能な新型発電機を開発し、量産化のメドがついた。従来型は磁力の抵抗が邪魔し、風速5〜6メートルないと風車が回らないが、磁力抵抗を解消して円滑な回転を実現した。
 発電機の販売価格は50万円。現在、同社は北海道の補助金で実証試験を実施中。発電機の性能に見合う風車を選んだ上で、一般家庭や公共施設を対象にセット販売する。
 家庭用の太陽光発電パネルは出力1キロワットで70万〜100万円(工事費込み)程度。岩谷公明社長は「風車や蓄電池などの設備、工事費を含めても太陽光パネルと競争できる価格帯に設定する」と語る。北海道環境・エネルギー室は「画期的な技術。家庭での発電に選択技が増えそうだ」と話している。
(2013.01.24北海道新聞より一部抜粋)