上川管内下川町でバイオマス

林業の町・下川、不要木を活用 バイオマスで熱電自給 供給プラント14年度に着工
【下川】林業の町として知られる上川管内下川町は、人口の8割が集中する中心市街地の電力や暖房エネルギーの自給を目指し、2014年度、木質バイオマス燃料を主原料とする熱電供給プラントの建設に着手する。
 先行事業として、町内の過疎集落で今春、木質バイオマスで暖房を集中供給する「バイオビレッジ」が完成。基幹産業の林業を軸に、災害にも強い自立型エネルギーシステムをつくり上げる。
 新プラントは、町内の林地や河畔の不要木を細かく砕いた木質バイオマスが主燃料。太陽光と地熱も組み合わせ、電力と温水を作り出す。
 電力は約1400世帯の住宅や公共施設、木材加工場など市街地全域に供給。
 暖房用温水は、木質バイオマスによる既存のボイラーの温水がすでに供給されている役場、町総合福祉センター、高齢者福祉施設などを除く一般の住宅、商店などに行き渡らせる。
(2013.1.4北海道新聞