山中氏ノーベル賞

■iPS細胞を開発 京大教授日本人19人目
 スウェーデンカロリンスカ研究所は10月8日、2012年のノーベル医学生理学賞を、身体のさまざまな細胞になり得る万能細胞「人工多能生幹細胞(iPS細胞)」の開発に成功した京都大学山中伸弥教授(50)ら2氏に授与すると発表した。再生医療や難病治療、新薬開発への応用が期待され、開発から6年という異例のスピード受賞となった。
■人工多能生幹細胞(iPS細胞)
皮膚や血液など既に成長した体細胞に遺伝子を組み込むことで、獲得した特徴を白紙に戻し、さまざまな種類の細胞になる能力(多能性)と、ほぼ無限に増殖できる能力を持たせた細胞。「INDUCED(人工)PLURIPOTENT(多能性)STEMCELL(幹細胞)の頭文字を取り、山中伸弥京都大学教授が名付けた。小文字の「i」には、携帯音楽プレーヤーの「iPod」(アイポッド)」のように普及してほしいという願いが込められている。
(2012.10.09北海道新聞より一部抜粋)