人工光合成が植物並みに

パナソニックが人工光合成の新技術を開発
 パナソニックは7月30日、自然の植物とほぼ同じ効率で光合成ができる、人工光合成の新技術を開発したと発表した。太陽光のエネルギーと水を使って二酸化炭素(CO2)を吸収し、有機物を作り出すもので、人工光合成の効率は世界最高。2015年度に自動車や発電の燃料として利用できるエタノールを同じ効率で生成することを目指す。
 地球温暖化化石燃料の枯渇を解決する新たな手段と位置づけて開発。発光ダイオード(LED)に使われる光を吸収する半導体を利用し、希少金属の一種を触媒に使用した。従来の技術より効率が約5倍となった。
バイオ燃料が生産容易に
 エタノールバイオ燃料として利用が進んでいるが、植物から生成するのは栽培や運搬で手間やコストが必要。実用化すれば、太陽光発電パネルのようなシステムにして設置し、エタノールが労力を掛けずに生産できるようになる。
(2012.07.31北海道新聞より)