南鳥島にレアアース230年分

南鳥島レアアース 周辺海底に230年分存在
 携帯電話やハイブレッド車のモーターなどに欠かせないレアアース(希土類)が、南鳥島周辺の海底に大量に存在する可能性があることを、東京大学加藤泰浩教授(地球地質学)らのチームが6月29日までに突き止めた。
 チームは、日本の排他的経済水域EEZ)内に、国内消費量の約230年分に相当する量が存在すると計算。レアアースは公海の海底では見つかっていたが、日本のEEZ内で大量に見つかったのは初めてという。
 採掘するには技術的に解決すべき課題が多いが、採掘法が確立されれば、中国からの輸入に依存しているレアアースを自給できる可能性もあるとしている。
 チームによると、南鳥島の沖約300Km、水深約5600mの海底から採取した泥の中に、希少価値の高いジスプロシウムなどが高濃度に含まれていることを発見。泥は千平方Km以上の広い範囲に堆積しており、約680万トンのレアアースが期待できる。
(2012.06.29北海道新聞より一部抜粋)