東日本大震災1年

 1万5千人を超える犠牲者を出し、戦後最悪の災害となった東日本大震災の発生から11日で1年となった。震災発生時刻の午後2時46分に合わせ、被災地をはじめ全国各地で鎮魂の祈りがささげられた。
 政府主催の追悼式で遺族代表は「教訓を後世に語り継ぎ、故郷の復興に向けまい進する」と誓った。
 一方、行方不明者は3100人以上、避難生活者は約34万4千人。被災地の立て直し、大量のがれき処理東京電力福島第一原発事故と拡散した放射性物質への対応など課題は山積みしているが、被災者は消えることのない悲しみを抱えながらも前を向き生きていく。
(2012.03.12北海道新聞より)
トマトやピーマン、ナスの種を植えながら女房と黙とう。
宮城県の奥田江利子さんの言葉は胸に迫ってくる思いであった。