ヤーコン販売が始まる・函館

■歯触りシャキシャキオリゴ糖たっぷりの健康野菜「ヤーコン」
オリゴ糖の王様”といわれ、健康野菜として知られる「ヤーコン」。見た目は茶色いサツマイモ、中身はみずみずしく生食だと梨のようなシャリシャリとした食感でほのかな甘味を持つ。南米アンデス高原産のキク科の植物で根の部分を食す。フラクオリゴ糖や抗酸化性のポリフェノールを豊富に含み、原産地ではインカ帝国の以前から珍重されてきた。
 函館市神山町の生産者、森敏孝さんは30年ほど前から、家族の健康のために「1日1食1品でも有機野菜を食卓にのせたい」との思いから家庭菜園で有機・無農薬野菜の栽培を始めた。化学肥料のかわりに米ぬか、油かす、魚粕、カニ殻、腐葉土などにEM菌を混合して発酵させた自家製の有機肥料で栽培し、手間をかけてでも安心して食べられる野菜の生産を続けている。自然食や「食の安全」に対する関心が高まり、現在では全国各地から注文を受ける。ヤーコンの有機栽培は15年前に知人から苗を譲り受けたのがきっかけで、今では畑の4割を占める主力作物だ。
 水溶性食物繊維にも富むヤーコンは整腸作用をはじめ、血糖値やコレステロールを下げる働きに注目されて話題となり、しかも低カロリーでヘルシー。サツマイモやジャガイモのように焼いたり、蒸したりはできないが、過熱調理はもちろんジュースやダイコンのようにすりおろしたり、生でも食べられるなど調理範囲が広いのも魅力。「火を通してもシャキシャキ感が残り、キンピラや漬物にするのがお奨め」と森さん。10月末まで収穫し、2月頃まで販売。ヤーコン葉も12月1日からヤーコン茶用に販売される。この季節ならではの旬の味覚でもう一品添えてみてはいかがだろう。
(HAKO−RAKU 函楽2011.NOV11より引用)
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