函館市職員給与10%削減か

 「職員給与は世間の相場からするとかなり高い。地場の皆さんからすると驚きだ」 市民がおにぎりを食べているのに、公務員は幕の内弁当を食べている。函館市の工藤寿樹市長は10月18日の記者会見で、人件費見直しの必要性をこう語った。職員給与だけでなく、退職手当の削減にも踏み込む厳しい内容で、これを年度途中の12月1日から実施するという異例さ。
 市職員出身の工藤市長だが、2009年に福市長を辞職し、市長選で市民の声を聞いたことで「公務員時代の工藤ではない」と、市役所改革を繰り返し訴えてきた。
 市が18日発表した行財政対策(11〜18年度)では、給与の一律10%削減と退職手当の20%削減(本年度は10%削減)を14年度まで実施。
 また、持ち家に住む職員に月額8500円を支給している住宅手当も12年度から廃止し、年間1億円の財源を作る。
(2011.10.19北海度新聞より一部抜粋)