原発事故の対応菅さん誠に立派

原発事故の対応菅さん誠に立派
 このたび、菅内閣から野田内閣に代わった。激動の国難の中で政権運営を続けてきた菅前首相には「本当にご苦労様でした」と、ねぎらいの言葉を贈りたい。
 この数ヶ月、菅前首相はマスコミからは誹謗中傷の集中砲火を受け、野党、与党双方からは退陣を迫られるなど、まさに満身創痍のの状態だった。
 しかし、3月11日の東日本大震災では、千年に一度といわれる大津波が来襲し、日本が初めて経験する原発事故が起きたのである。この非常事態にの打開に、誰が首相であったら、国民が望むような解決ができたというのであろうか。自民、公明両党の政権ならできたのだろうか。
 管前首相は、過去にどの内閣も経験したことのない原発事故への対応を途中で投げ出すことなく続けたのだ。これは誠に立派だった。
 それに、考えてもみてほしい。日本の原発推進政策を担ってきたのは自民党である。今回の原発事故への対応をとやかく言う資格など自民党にないはずだ。
(2011.09.09北海道新聞「読者の声」)(檜山管内瀬棚町弦巻淳)