肥料の暫定基準値４００ベクレル 腐葉土含め使用制限

■肥料の暫定基準値４００ベクレル　腐葉土含め使用制限
　農林水産省は８月２日、腐葉土をはじめ肥料に含まれる放射性セシウムの暫定基準値を１キログラム当たり４００ベクレルに定めたと発表した。基準を超える肥料は使用、生産、流通しないよう農家らに指導する。
　肥料にはこれまで基準値はなかった。ただ、高濃度のセシウムを含んだ栃木県産の腐葉土が各地に流通。汚染された稲わらを食べた牛のふん尿が堆肥原料に使われる恐れもある。農地の土壌や農作物の汚染を防ぐため、基準を設けて使用を制限することにした。
　農水省は基準を下回る肥料であれば、長期間使っても福島第１原発事故前の土中のセシウム濃度を超えないとしている。
（2011.08.02北海道新聞）