泊原発知事容認の方向

■泊3号機営業運転・知事容認の方向
 高橋はるみ知事は7月15日の定例記者会見で、北電が試験運転を続けている泊原発(後志管内泊村)3号機の営業運転再開について、「道知事として、道民生活や産業活動を支える意味で、電力の安定供給を確保する責務がある」と述べ、容認する方向で検討していることを明らかにした。ただ、営業運転再開が「再稼働」に当たるか否かについて、政府から「納得できる回答」を得られることが容認の条件になるとの考えを強調した。
■運転再開同意しないで 市民団体が知事に要請
 試運転を続けている北電泊原発3号機について、札幌などの市民団体が7月15日、相次ぎ道庁を訪れ、高橋はるみ知事に対して営業運転再開に同意しないよう求める申し入れ書を提出した。
 「Shhut泊」(札幌)や「岩内原発問題研究会」(同管内岩内町)など19団体は連名で「3号機の安全性は何ら保障されていない。少なくとも安全評価がなされるべきだ」として、政府が原発の再稼動時に義務付けた安全評価の実施を同意の大前提とするよう求めた。
 また、「北海道ピースネット」(札幌)は「営業運転再開に反対し、脱原発の方針をはっきり示すこと」を要請した。
(2011.07.16北海道新聞より抜粋)