ソフトバンク孫社長が「原発やめるべきだ」

原発やめるべきだ」 ソフトバンク孫社長 ネットで明言
孫正義ソフトバンク社長が福島第1原発の事故をめぐり「原発はもうやめ、住民避難も50キロくらいに拡大すべきだ」と発言した。事故後、原発に批判的な声は広がっているが、大手企業のトップがここまで明言するのは珍しく、反響を呼んでいる。
 インターネット放送のユーストリームで4月3日、発言した。孫社長は、NPO法人原子力資料情報室(東京)がユーストリームに提供している解説番組を知り、福島原発の開発にかかわった元技術者やジャーナリスト田原総一朗さんと対談した。
 番組で孫社長は「今まで原発推進の側にいたことを心から反省している」と語り「命のリスクをさらしてまで原発はいらない。命、廃棄物処理を含めたトータルコストでも原発は合わない」とした。
 また、線量計の警告音におびえながら避難所を訪ねた経験も語り「自分の娘だったら殴ってでも逃げさせる。政府が20キロ圏外は安全というなら、官邸や保安院をそこに移したらどうか」と憤った。
 さらに、太陽光発電などのコストダウンは進んでいるとして「今変えないと、また懲りずに原発を繰り返す」とも警告した。
(2011.04.08北海道新聞より抜粋)